出産にも保険がきく!高額療養費の給付対象となる8つのケース

妊娠・出産は基本的に健康保険がきかないことはご存知でしょうか?妊婦検診や出産費用などで50万~100万円程度のお金がかかるともいわれています。病院で支払う医療費はすべて自己負担です。
しかし、切迫流産・早産、帝王切開などのトラブルもまったくないとは言えません。
こういったトラブルは保険が適用となることが多く、医療費が高額になったときは「高額療養費」を利用することができます。
高額療養費とは、月の初めから終わりまでの医療費が高額になった場合に、一定の自己負担額を超えた部分が払い戻される制度です。また同じ月に二つ以上のの医療機関にかかる場合も一定の条件と満たせば高額療養費の対象となります。年齢や所得に応じて、本人が支払う医療費の上限が定められています。
2015年度より所得によって自己負担限度額が前よりも細かく分けられています。
なにかと妊娠するとお金がかかります。使えるものはしっかりと使えるように、給付対象となるケースを見ていきましょう。

重いつわりと診断されたとき(重症妊娠悪阻)

妊娠は病気ではありませんが、つわりがひどくなった症状で食事に関係なく嘔吐を繰り返したり、食べているのに体重が減ってしまったりした時は、入院を要することもあります。一ヶ月の入院費用が8万円を超えたら、超えた分が戻ってきます。

流産・早産をしたとき

子宮収縮があり子宮口がひらいたり、あるいは破水をしたりして早産になりかけてしまったような切迫早産や、切迫流産(流産しそうな状態)では、安静治療が必要になります。
症状次第では長期間の入院が必要となり、長い人だと2~3ヶ月になってしまうことも。この場合も、高額療養費制度は利用できます。
しかり、流産などは、治療目的・方法によってはケースバイケースのことも多いので、医療機関に問合せをする方がよいでしょう。

子宮頸管無力症と診断されたとき

子宮頚管無力症とは、お産の時の赤ちゃんの通り道となる産道となる子宮頸管が通常はしっかりと閉じてあかちゃんを守っているのですが、自覚症状が無いまま子宮の入り口である子宮口が自然に開いてくる病気で、そのままにしておくと切迫早産や早産になるリスクが高くなると言われています。
子宮頚管無力症では、症状が無いので自分では気が付かないこともあり、妊婦健診で発見されるケースも多いです。こちらの症状も、高額療養費の対象になります。

妊娠高血圧症候群と診断されたとき

妊娠中に一番多いトラブルがこちらでしょう。妊娠36週以降に多く、浮腫、高血圧、尿タンパクのうち一つでも症状が現れたら注意が必要です。妊娠20週以降に「高血圧」もしくは「高血圧と尿たんぱく」が生じた時に診断をされ、尿たんぱくやむくみが症状としてあらわれやすいですが、
高血圧が伴わないと妊娠高血圧症候群と診断されません。悪化すると入院が必要となります。入院が長期にわたることもあるので、事前に調べておくといいでしょう。限度額を超えたら対象となります。

逆子のとき

多くの妊婦さんが一度は診断されたことがあると言われている逆子。子宮内で赤ちゃんの頭が下にならず、赤ちゃんの頭が上や横にある状態をいい、妊娠週数が早い時期は、子宮内にゆとりがあり、羊水もたっぷりあるので赤ちゃんはお腹の中で元気に動いています。
お腹のなかの赤ちゃんは、成長にするにつれて頭が大きくなり重たくなるので、重力の関係で通常は頭が下がっていき、頭が下向きで足が上向きになりますのですが、
そのまま大きくなってしまい、出産間近まで逆子が治らないこともあります。逆子は、自然分娩による出産が難しいです。危険性もあるので、帝王切開になるケースがほとんどです。子宮を切開して赤ちゃんを取り出す帝王切開出産となります。
帝王切開には健康保険が適用されるため、高額療養費の給付対象になります。事前にわかっている人は、頭にいれておきましょう。

児頭骨盤不均衡の疑いがあったとき

あまり聞かない名前ですが、赤ちゃんの頭と骨盤の大きさに不均衡が存在することにより、赤ちゃんの頭が産道を通ることが難しくなり、分娩が停止するか母児に障害をきたすか、障害をきたすことが予想されることを言います。
この児頭骨盤不均衡の疑いがあった時に、X線撮影をした場合に、高額療養費制度を利用することができます。この診断があった場合は、帝王切開での出産が主です。

陣痛促進剤を使用したとき

出産・入院中に、微弱陣痛などで陣痛促進剤を使用した場合適用となります。しかし、これは、健康保険適用部分に関してだけなので、領収書などの記載してある部分をきちんと確認する必要があるでしょう。もしくは、医療機関に問い合わせましょう。

新生児集中治療室で入院したとき

新生児の集中治療は非常にコストがかかり、また難しいです。しかし、都道府県によって多少の違いはあるかもしれませんが、出産後の乳児医療の手続きをしていては、乳幼児の医療費助成制度も利用できますし、手続きをきちんとすることで高額療養費も対象となります。

最後に

少し難しい内容でしたが、以上のように妊娠中のトラブルにも保険が適用される場合があります。
何もないのが一番ですが、トラブルが全くないとは言えません。そんな時にあわてなくて済むように、しっかりと整理し覚えておくといざという時にあわてなくてすみます。高額療養費は、入院が2ヶ月にまたがった場合は、一ヶ月ずつの医療費がご自身の上限の金額に満たないと給付の対象とはならないので気をつけて下さいね。そして、入院費全額が制度の対象ではなく、難しいかもしれませんので、わからない時は、医療機関に確認をするようにして下さいね。

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